富山高等専門学校技術振興会総会にて課題発見型インターンシップの成果発表を行いました
日本システムケア株式会社(以下JSC)及び、株式会社ビー・テック(以下BTC)は、2024年9月9日(月)~9月13日(金)の計5日間、「課題発見型インターンシップ」を行い、2024年10月31日に開催された富山高等専門学校技術振興会(会長:杉野岳、株式会社スギノマシン)総会、及び総合討論会・交流会にて2年連続で実施した課題発見型インターンシップの成果を発表致しました。
本インターンシップは、昨年に引き続き2回目の開催で、昨年はJSCのみで実施し、今年度はJSC、及びBTCの二社同時での実施となりました。
昨年度の実施では独立行政法人国立高等専門学校機構 富山高等専門学校(富山県富山市・射水市 校長:國枝 佳明 以下、「富山高専」)射水キャンパスより3名の学生が参加し、異分野の学科出身のチームが構成されました。
今年度は、計6名の学生に参加して頂き、富山高専射水キャンパスより3名、同校本郷キャンパスより2名、国立大学法人秋田大学(秋田県秋田市 校長:南谷 佳弘 以下、「秋田大学」)国際資源学部より1名で、昨年同様、学部・専攻分野が全く異なるチームを構成しました。
各年度の課題発見型インターンシップのテーマとしては、以下の通りです。
・2023年度
リユースPCの寿命算定ツールを開発する
・2024年度
JSC:リユース産業における、PCリファービッシュ(純新品再生化)・PCリプロダクション(再製造)等の技術を応用して、新しいビジネスを創出する
BTC:ユース産業における、PCキッティング・導入・保守・メンテナンス等の技術を応用して、新しいビジネスを創出する
課題発見型の本インターンシップは、一般的な業務体験型インターンシップとは異なり、初日に各社の施設や設備を見学した後、学生が各自の視点で設定されたテーマに基づき、自由に意見を交換する議論を中心に進行します。異なる立場や専門分野を持つ学生同士が意見を出し合うことで、社員の視点や特定分野に偏らない新たなアイデアの創出を目指しています。
濃い学びの内容をもとに4日半で議論を深め、その集大成として、最終日に成果発表を行いました。昨年度は、上記テーマの元、最終的に「PC寿命算定ツール」を含む3つのアイディアが提案され、今年度は、現在の実ビジネスに結び付く、想像力に富んだアイディアを二社併せて5つ提案して頂きました。
参加学生の声:
「全員が意見を出し合って、一つの課題を掘り下げる中で新しいアイディアがでてくる感覚がとても楽しかった。」
「途中議論が進まないこともあり、不安になることが沢山あったが、自身の財産となる経験が企業の方から学ぶことができたと感じる。」
「最終発表に向け、公開が残らないように取り組めたと感じており、5日間チームメンバーと一緒に本当に濃い時間を過ごさせていただいたことに改めて感謝したい。」
富山高等専門学校技術振興会総合討論会・交流会では、ポスター形式での発表を行い、会員企業様や富山高専両キャンパスの教員方より高い評価得られ、来年以降の継続実施を望む声を多く頂きました。
総合討論会・交流会に参加された企業の中には、インターンシップを実施したいもののまだ実施経験がなく、どのように始めれば良いか分からない、あるいは、企業が抱える問題を解決したいが、その糸口となる機会がないといった課題を抱える方がいる中で、当課題発見型インターンシップがその解決の第一ステップとなる可能性があるということも認知していただく機会となりました。
企業によっては、高専との共同研究として製品化まで結びついた製品もあります。企業と高専間での人材循環も、より相互の深い認識のもと進められる、産学連携のモデルとして、JSCグループでは、多角的に事業を展開しながら社会への貢献を続けて参ります。