在宅ワークの定着にともない、在宅ワーク用のPC選びにお困りの担当者も多いのではないでしょうか。適切なPC選定は社員の生産性にも直結し、業務効率化とコスト最適化の両立が求められる重要な課題です。
デスクトップとノートのどちらが適しているのか、サイズやスペック、セキュリティ機能など、検討すべきポイントは多岐にわたります。
今回は、企業の在宅ワーク環境整備に役立つPC選定の7つの重要ポイントと、おすすめのPC・周辺機器を紹介します。

在宅ワークで従業員が使用するPCの選び方

在宅ワーク環境では、オフィスとは異なる要件が求められるため、サイズ・重量、バッテリー駆動時間、スペックなどを総合的に考慮する必要があります。

下記では、企業の在宅ワーク環境整備に役立つPC選定の7つのポイントを解説します。

ポイント1|サイズ・重量

従業員の働き方に合わせたサイズ選びが重要です。

社員が出張や移動を伴う業務形態の場合は、13インチ程度のコンパクトなノートPCが適しています。持ち運びやすさを考慮するなら、重量は1kg以下、または1.5kg以内の製品を選定すると負担が少なくなります。

一方、自宅専用で使用する場合は作業効率を優先し、14インチ以上の大きめのディスプレイサイズを持つノートPCを選ぶことで、業務効率の向上が期待できます。

ポイント2|駆動時間

従業員の勤務場所や働き方によって、バッテリー駆動時間の重要度が変わります。

カフェやコワーキングスペースなど電源が確保できない環境で働く社員には、10時間以上のバッテリー駆動時間を持つノートPCを選定するのが望ましいです。この程度の駆動時間があれば、1日の業務を充電なしでこなせる可能性が高くなります。

自宅や電源が常に確保できる環境で勤務する社員の場合は、バッテリー駆動時間を重視する必要性は低いでしょう。

ポイント3|スペック

働き方に限らず、業務を快適に行うためには、CPUやメモリといった基本スペックが重要です。

業務内容に応じた適切なスペックの目安は下記の通りです。

作業内容 推奨CPU 推奨メモリ
・文書作成

・表計算

Core i3/Ryzen 3相当 8GB
・Web会議

・複数のアプリの同時使用

Core i5/Ryzen 5相当 8GB
・画像編集

・プログラミング

Core i5/Ryzen 5以上 16GB以上
・動画編集

・3DCG制作

Core i7/Ryzen 7以上 32GB以上

ただし、過度に高いスペックを選ぶと予算オーバーになりがちなので、各部署の業務内容に応じた適切なバランスを考慮しましょう。

部署や職種に応じたスペックについては、下記の記事で詳しく解説しています。
ビジネス用PCの推奨スペックを徹底解説!

ポイント4|ストレージ

業務で扱うデータ量に応じて、ストレージ容量を選定することが大切です。

基本的には256GB以上のストレージがあることが望ましいですが、予算の制約がある場合は用途により調整が可能です。

一般的な事務作業であれば、最低でも128GBあればExcelやWordなどのオフィスデータは十分保存できます。

一方、マーケティング部門や開発部門など、写真や動画を多く扱う部署では、512GB以上の大容量ストレージか、外付けストレージの併用を検討すべきでしょう。

ポイント5|入出力ポートの数

在宅ワークでは外付け周辺機器の使用頻度が高まるため、入出力ポートの種類と数は重要な選定基準です。

主に必要な入出力ポートには、下記があります。

・USB Type-A:マウスやキーボードなどの接続用
・USB Type-C:高速データ転送や充電に対応
・HDMI:外部ディスプレイ接続用
・イーサネット(LAN)ポート:有線ネットワーク接続用
・SDカードリーダー:カメラなどのデータ取り込み用
・オーディオジャック:ヘッドセット接続用

現時点で必要性を感じなくても、将来的なクライアントとのやり取りや社内連携で役立つ可能性があります。

そのため、可能な限り多様な入出力ポートを備えたモデルを選ぶことをおすすめします。

ポイント6|セキュリティ機能

在宅ワークでは会社やクライアントの機密データを扱うため、オフィス以上にセキュリティ対策が重要になります。

Windowsには「Windows Defender」が標準搭載されていますが、高度なサイバー攻撃からのデータ保護には不十分です。

特に自宅やカフェなど不特定多数の人が出入りする場所での作業では、セキュリティリスクが高まります。

効果的なセキュリティ機能には下記があります。

・指紋認証センサー:生体認証によるログイン保護
・顔認証:Windows Helloなどによる非接触認証
・TPM(Trusted Platform Module):暗号化キーの安全な保管
・プライバシーシャッター:Webカメラを物理的に遮断する機能
・BIOS/UEFIパスワード:起動時のセキュリティ

追加のセキュリティソフトウェアの導入や、エンドポイント管理ソリューションの採用も検討しましょう。

ポイント7|Webカメラの搭載

在宅ワークでは、高性能なWebカメラとマイクの搭載は必須条件です。

最新のノートPCにはほとんどWebカメラが内蔵されていますが、画質や音質の確認は重要です。

特にオンライン商談や顧客とのやり取りが多い部署では、フルHD(1080p)以上の高解像度カメラを搭載したモデルや、ノイズキャンセリング機能付きのマイクを備えたモデルをおすすめします。

在宅ワークはデスクトップPCとノートPCのどちらが良い?

在宅ワーク用PCを選定する際、最初に迷うのがデスクトップPCとノートPCのどちらを採用するかという点です。

この選択は従業員の業務内容によって適切な判断が異なります。

例えばノートPCは、基本的なオフィス業務に適しています。書類作成やインターネット閲覧、メールの送受信、オンライン会議などの標準的な業務であれば十分対応できます。

また、自宅の異なる場所への移動や、オフィスと自宅の往復が必要な社員には、ノートPCが業務効率の面で優位です。

一方、デスクトップPCは高負荷な処理を必要とする業務に向いています。動画編集や画像加工、CG制作、プログラミング開発、大量データの集計・分析などのクリエイティブ業務や専門的な業務を担当する社員には、処理能力の高いデスクトップPCが適しています。

また、同価格帯のノートPCと比較して高いパフォーマンスを発揮し、長時間の作業でも熱暴走のリスクが低く、快適な作業環境を維持できる点がメリットです。

これらの特徴を踏まえて、業務内容に応じた最適な選択をしましょう。

在宅ワークにおすすめのPC・周辺機器


最後に、企業の在宅ワーク環境整備に最適なPC・周辺機器を紹介します。

HP EliteBook 630 G9 (ノートPC)

高いパフォーマンスと、多彩なセキュリティ機能を備えた13.3インチのコンパクトなビジネスノートPCです。持ち運びしやすく、ハイブリッドワークにも適しています。

内蔵カメラとマイクを搭載しており、これ1台で標準的なオフィス業務をほぼすべてカバーできます。

▼基本スペック

CPU:Core i5-1235U 1.3GHz
メモリ:16GB
SSD:256GB
グラフィック:Intel Iris Xe Graphics
液晶:13.3インチ(1920×1080)
OS:Windows10 Pro 64bit
無線LAN:AX211搭載 Wi-Fi6対応
ポート:USB×2, Thunderbolt3×1, HDMI
内蔵カメラ搭載

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DELL OPTIPLEX 7080 MT(デスクトップPC)

パワー不足になりがちな動画編集・写真編集などのクリエイティブ業務や大量データ処理を行う部署向けの高性能デスクトップPCです。

拡張性も高く、業務に応じたカスタマイズが可能です。

▼基本スペック

CPU:Core i9-10900 2.8GHz
メモリ:32GB
SSD:M.2 1TB(起動ドライブ)
HDD:2.5inch 1TB
グラフィック:Intel UHD Graphics 630 + NVIDIA GeForce RTX2070Super
光学ドライブ:DVDマルチ
OS:Windows11 Pro 64bit
ポート:
-前面:USB×3, USB-typeC
-背面:Displayポート×2, USB×6
-ビデオ出力:DisplayPort×3, HDMI×1

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HIDISC HDEDG1-2M(Webカメラ)

高画質200万画素のWebカメラで、クリアな映像でのWeb会議を実現します。

Webカメラが内蔵されていないデスクトップPCや、カメラが故障したノートPCを使用している社員向けの周辺機器です。

▼基本スペック

サイズ:L33×M80×H124mm
ケーブル長:1.5m
解像度:1920×1080(フルHD), 200万画素
視野角:90°
カメラ有効範囲:0.5-2m
フレームレート:30FPS
マイク:内蔵(集音範囲2.5m)
対応OS:Windows 7/8/8.1/10/Vista(32bit)/MacOSX
映像機能:デジタルノイズリダクション、逆光補正、ワイドダイナミックレンジ

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まとめ

在宅ワーク用のPCは、業務内容に応じた種類、スペックの製品を多角的な視点で検討することが重要です。

標準的な業務なら持ち運びに便利なノートPC、クリエイティブ作業には高性能なデスクトップPCが適しています。PCの選定基準を明確にし、適切な機器を導入して、在宅ワーク環境の効率化とコスト最適化を実現しましょう。

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