「中古PCの設定や確認作業に自信がない……」とお悩みの現場担当の方も多いでしょう。中古PC購入後にはどのような手順を踏むと良いのでしょうか。今回は、中古PCを購入後にやるべきこと5つと初期設定後にチェックする項目について紹介します。

中古PCを買ったらまずやる5つのこと

企業が中古PCを購入した後は、品質のチェックと初期設定が必要です。

これから紹介する5つのステップで進めていきましょう。

ステップ1|商品のチェック

購入後にまず確認するのは、PCの表面に傷や汚れがないかです。

中古PCは、新品のPCとは異なり、商品に多少の汚れが付着していることもあります。商品説明欄の商品の状態と大きくかけ離れていないかを簡単に確認しましょう。

付属品がすべてそろっているかもチェックしておくべきポイントです。

説明書やACアダプタ、マウスなど、商品説明欄に記載のある付属品に不足がないか確認しましょう。

Officeソフト搭載のPCについては、プロダクトキーが実際に使えるかも試しておくと安心です。

ステップ2|性能(スペック)のチェック

次に、PCに搭載されているCPUやメモリ、Windowsのエディションなどのスペックが、説明書と一致しているか確認します。

スペックの確認方法は、下記の通りです。

1.PCの電源を入れる
2.Windowsマークにカーソルを合わせて「設定」を開く
3.「バージョン情報」を開く

バージョン情報のデバイスの仕様に記載されている「プロセッサ」はCPUのスペックで、「実装RAM」はメモリの容量を表します。

エディションは、Windowsの仕様の「エディション」から確認できます。

※上記は、Windows 11における仕様の確認手順です。

ステップ3|動作確認

次に、PCの動作確認を行います。具体的なチェック項目は下記の通りです。

・インターネット接続
・記憶媒体(HDD、SSD)
・光学ドライブ
・スピーカー、イヤホンジャック
・外部接続端子
・キーボード、タッチパッド

それぞれの確認方法とポイントを解説します。

インターネット接続

接続するネットワーク(SSID)のパスワードを入力して、Wi-Fi(無線LAN)接続が問題なくできるかを確認しましょう。

有線LANポートがあるPCについては、LANポートにケーブルを接続して、インターネットに接続できるかもチェックしてください。

記憶媒体(HDD、SSD)

PCを立ち上げたときに異音がないかを確認します。

使用中に聞きなじみのない音がする場合は、HDDやSSDの故障が疑われます。販売店に問い合わせるようにしましょう。

また、健康状態を確認しておくことも重要です。見た目では判断できないため、「CrystalDiskInfo」などの診断ツールを利用して、記憶媒体の状態を確認しましょう。

なお、一般的に記憶媒体の寿命は、HDDが約3年、SSDが約5年といわれており、SSDのほうが耐久性は高い傾向にあります。

光学ドライブ

CDやDVDを再生する光学ドライブ付きのPCは、実際にCDなどを挿入して読み込みができるか確認します。

スピーカー、イヤホンジャック

PC上で動画や音楽を再生したときに音が出るかを確認します。

イヤホンジャックについては、イヤホンやヘッドフォンを接続して、有線と無線のどちらでも問題なく使えるか確認しましょう。

なお、Bluetoothの規格が古い場合は、通信方法の違いにより、互換性のないデバイス間では接続できない場合があります。PC側の故障や不良が原因でないこともあるため、Bluetoothの規格も確認しておくと良いでしょう。

Bluetoothは、4.0以降のバージョンであれば上位互換機能が備わっており、高いバージョンのBluetooth機器に接続できます。

ただし、バージョンの異なるデバイス間の接続では、低いバージョンに合わせた接続となります。この際、一部機能が使用できなくなる可能性があるため、注意が必要です。

外部接続端子

イヤホンジャック以外の外部接続端子の動作確認も重要です。USB端子にUSBメモリ、SDカードスロットにはSDカードを挿入して、認識できるかを確認します。

次に、HDMIやVGA、DisplayPortなどにコネクタを接続して、外部モニターに画面が映るか確認します。

また、電源アダプタは、接続したときに充電ができているかを確認しましょう。

キーボード、タッチパッド

キーボードは、すべてのキーをメモ帳などに試し打ちして、問題なく反応するか確認しましょう。

タッチパッドやクリックボタンも動作に問題がないかチェックします。

ステップ4|OSのチェック

OSのバージョンが古いとセキュリティリスクが高まってしまいます。OSバージョンのアップデートには時間がかかるため、最新のバージョンを確認してから、必要があればアップデートして作業を開始するようにしましょう。

Windowsの場合、OSのアップデートは下記の手順で行います。

1.Windowsマークをクリックして「設定」を開く
2.「Windows Update」を開く
3.「最新の状態です」と表示される場合は更新の必要なし
4.更新プログラムがある場合は「更新プログラムをチェック」をクリック

関連記事:「Windows11へのアップグレード条件とは?チェック方法と対応策も紹介

ステップ5|初期設定

次に、初期設定を行います。手順を簡単にまとめたので、参考にしてください。

・地域設定:基本的には「日本」を選択
・キーボードレイアウトの設定:デフォルトは「Microsoft IME」
・ネットワークへの接続設定:有線または無線で接続
・Windowsのライセンス認証:画面に沿って認証
・Microsoftアカウントの追加もしくは作成:新規または既存のアカウントでログイン
・パスワード(PIN)の設定:画面ロック時のパスワードを設定
・プライバシー設定:利用状況をMicrosoftに送信する場合はオンにする
・PC Game Passの設定:使用したい場合はオンにする

なお、詳細な手順については、下記の記事でご確認ください。
PCの初期設定をする方法を徹底解説!注意点も紹介

中古PCの初期設定後にチェックする項目

中古PCの初期設定後には、下記の項目について確認します。

OSアップデート 初期設定後にOS(Windowsなど)のバージョンが最新になっているか確認します。
ドライバーの更新 マウスやキーボードなどのドライバーが最新の状態であるか確認します。
セキュリティソフトのインストール Windowsには「Windows Defender」が備わっていますが、セキュリティを強固なものにするために、任意のセキュリティソフトのインストールを検討します。
不要なアプリの削除 中古PCでインストールされている不要なアプリを削除します。
バックアップの設定 外部ストレージなどを利用してデータバックアップの設定を行います。
リカバリーディスクの作成 故障に備えてリカバリーディスクを作成します。
ストレージの健康状態チェック HDDやSSDの健康状態を確認します。
バッテリーの消耗確認 バッテリーの劣化が進んでいないか確認します。
動作音や異常の確認 使用中の動作音に異常がないか確認します。

まとめ

中古PCは、新品PCと比べて、購入後に確認しておくべき項目がいくつもあります。購入後のトラブルをできるだけ回避するためにも、今回紹介した項目をくまなくチェックしてから導入するようにしましょう。

状態の良い中古PCを安心して入手できるサービスを利用するのも、リスク回避にはおすすめです。

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