中古PCは新品よりも手頃な価格で購入できるため、コストを抑えたい場合に有効な選択肢です。しかし、「どのような点に注意して中古PCを選べば良いのか」「スペックや状態はどう確認すれば良いのか」と悩む方も多いのではないでしょうか。
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そこで今回は、中古PCの選び方を4つのポイントに分けて丁寧に解説します。中古PCの購入で失敗しないためにも、ぜひ参考にしてみてください。
目次
中古PCの選び方1|ハードウェアのスペック
ハードウェアのスペックは、購入後に快適に使えるかどうかを判断する重要なポイントです。適切なスペックのPCを選ばないと、期待通りに動かず、作業効率が落ちる場合があります。
スペックを確認する際は、「プロセッサー(CPU)」「メモリ(RAM)」「ストレージ」を確認しましょう。下記でそれぞれ解説します。
プロセッサー(CPU)
プロセッサー(CPU)はPCの頭脳にあたる部分で、処理能力(パフォーマンス)を大きく左右する要素です。高性能なプロセッサーを搭載しているPCほど、複数の作業を同時に行ったり、負荷の高いソフトウェアをスムーズに動かせたりします。
プロセッサーを製造しているメーカーは主に「Intel」と「AMD」です。Intelの製品には、低価格帯で軽作業向けの「Celeron」や、性能や価格帯で幅広い選択肢がある「Coreシリーズ」があります。
Intelの競合として位置づけられるメーカーの「AMD」には、低価格帯の「Athlonシリーズ」や、性能面で優れている「Ryzenシリーズ」があります。ただ、主に流通しているのはRyzenシリーズで、Athlonシリーズは使用率がそこまで高くありません。
プロセッサーの性能は、モデルや世代によって異なります。人気があるIntelのCore iシリーズやAMDのRyzenシリーズでは、型番からモデルや世代を把握することが可能です。
例えば、Intelの「Core i5-8250U」の場合、「i5」はモデル、「8250U」の最初の数字「8」が第8世代を示しています。プロセッサーの中には末尾に「U」や「T」のようなアルファベットが付いている場合がありますが、これはモデルの性質や特徴を表しています。例えば、「U」の場合は低消費電力モデルです。
新しい世代のプロセッサーほど、処理能力が向上し、省電力性や互換性も改善されています。しかし、コストパフォーマンスを重視する場合は、価格の高い最新の世代でなくても、用途に応じた性能をもつプロセッサーを選べば問題ありません。
下記の表を参考に、用途に合わせたプロセッサーのスペックを選んでみてください。
作業名 | 適切なプロセッサー名 |
クリエイティブな作業(動画編集、3Dモデリングなど) | Core i7やRyzen 7以上 |
オンライン会議、表計算 | Core i3〜i5、Ryzen 3〜5程度 |
書類作成やインターネット閲覧 | Celeron |
メモリ(RAM)
メモリ(RAM)は、CPUがデータを処理する際に一時的にデータを保管する場所であり、PCの動作速度や同時に処理できる作業量に大きく関わります。メモリが不足すると、PCの動作が遅くなったり、アプリがフリーズしたりする場合があります。
メモリは最低でも4GB以上が推奨されていますが、快適に使用したい場合は8GB以上を選ぶのが賢明です。使用目的に応じて必要なメモリ容量を選びましょう。
例えば、Web閲覧、メール、動画視聴といった使用用途であれば「4GB~8GB」、Webブラウザで複数のタブを開くことが多かったり、Web会議で利用したりする場合は「8GB~16GB」がおすすめです。
また、メモリの増設が可能かどうかも選ぶポイントのひとつです。初めはメモリ容量が足りなくても、後から増設することで、システム全体の安定性と動作速度を向上させることができます。
ストレージ
ストレージはデータを保存する場所であり、全体の動作速度や快適さにも大きな影響を与える要素であるため、慎重に検討することが大切です。ストレージには大きく分けてHDDとSSDがありますが、それぞれの性能に大きな違いがあります。
HDDはSSDに比べて安価ですが、動作が遅く、データの読み書きに時間がかかります。特にOSやアプリケーションをHDDにインストールしていると、PC全体の動作が遅くなりやすいため注意が必要です。
SSDはデータの読み書きが高速ですが、HDDより高価です。市場価格では、約2.7倍の価格差があります。コストを重視するか、読み書きの速度を重視するかなど、意識して検討してみてください。
また、近年ではHDDと価格差が少ないSSDの低容量モデル(2TB以下)も売られています。SSDの低容量モデルの価格が安くなっているのは、スマートフォン価格の上昇によって需要が低下していることが理由のひとつとして考えられます。
ストレージ容量は使用目的に応じて選択しましょう。例えば、メールやWeb閲覧程度しか利用しない場合は「256GB以上」、大量の写真や動画データを保存する場合は「512GB以上」といったように選んでみてください。なお、保存データが契約容量を超えた場合はクラウドストレージで補うことも可能です。クラウドストレージは、社外からでもアクセスでき、バックアップが不要などメリットも大きいため、必要であれば検討すると良いでしょう。
中古PCの選び方2|外観
中古PCの外観は使用感やモチベーションに関わる部分であるため、しっかりと確認しておきましょう。下記で、外観をチェックする際のポイントを紹介します。
画面の品質
画面(ディスプレイ)は作業効率に直接影響を与える部分です。画面の品質が悪いと、作業効率が下がるだけでなく、目の疲れやストレスの原因にもなります。
画面の品質を確認する際は、傷やひび割れ、デッドピクセル(画素の欠陥)、色ムラがないか重点的に見ましょう。ブラウザ上でデッドピクセルがないか確認できる無料サイトもあるため、「ディスプレイテスト」と検索してみてください。
キーボードの状態
キーボードは、文字入力やショートカット操作など、PC作業の中心となる部分です。中古PCではキーボードが長期間使用されていることが多く、劣化や摩耗が発生している場合があります。
例えば、「キートップの印字が消えている」「キーの表面が滑りやすくなっている」といった場合、快適にタイピングできない可能性があります。
また、「よく使うキー(スペースキー、Enterキー、Shiftキーなど)が反応しない」「押し心地が悪い」といった場合、作業効率が著しく低下するため注意しましょう。
すべてのキーが適切に反応するか、テストしてみるのがおすすめです。ブラウザ上で反応の確認ができる無料サイトがあるため、「キーボードテスト」と検索してみてください。
接続端子
PCでの作業には、外部ディスプレイ、USBメモリ、プリンターなど、さまざまな周辺機器が必要になる場合があります。中古PCでは、USBポートやHDMI端子などが損傷していたり、汚れやホコリが詰まっていたりする可能性があります。
可能であれば販売店にて、すべての端子に問題がないか接続して試させてもらいましょう。
傷やへこみ、汚れ
外観の状態は、単に見た目の良し悪しだけの問題ではなく、PCの機能や耐久性、使用感にも影響を与える要素です。特に大きなキズやヘコみが見られるPCは、過去に強い衝撃を受けていることが考えられ、内部の基板や部品が損傷している可能性があります。
また、「外観の清潔さ」は販売店の信頼性を評価する上でも重要です。基本的に、専門店や信頼できる販売業者では、きちんとクリーニングや整備が行われています。しかし、目立つような汚れやほこりが残っている場合は、整備不足や商品管理に問題がある可能性も少なくありません。
中古PCの選び方3|販売店のサポート体制
中古PCは新品に比べて動作不良やトラブルが発生するリスクが高いことから、アフターサポートの有無が購入後の安心感に直結します。
特に中古PCは基本的にメーカー保証が付帯しないため、販売店の保証内容を確認することが大切です。具体的には、保証期間の長さ、保証範囲、返品・交換の対応などを確認してから購入しましょう。
中古PCの選び方4|購入場所
購入場所によって、商品の状態、価格、保証、アフターサポートの充実度が異なるため、信頼できる販売元を選ぶことが重要です。下記で、中古PCの主な購入場所を紹介します。
中古PC専門店
コスパと安全性を重視する場合は、中古PCを専門に扱う販売店での購入がおすすめです。中古PCの扱いに特化しており、豊富な知識と経験を持つスタッフが揃っていることから、適切な値段の商品が販売されています。
また、動作確認やクリーニング、OSの初期化などが徹底されており、購入後の動作不良や外観の汚れ、ウイルスなどの心配も少なく、安心して購入できます。
とはいえ、「中古PC専門店」という名称があっても、信頼できるお店とは限らない点に注意しましょう。信頼性の見極めは、口コミやレビュー、対応の丁寧さなどから自身で判断することが重要です。
PC回収業者
PC回収業者は、不要になったPCを回収し、再整備・再販する業者です。企業や個人が手放したPCを回収し、必要な修理やクリーニングを施した後に、中古品として販売する場合があります。PC回収業者は幅広いIT機器を取り扱っており、品質管理やデータ消去が徹底されている点が特徴です。
日本システムケアでも、PCの買取・回収からデータ消去、サーバ保守などのITシステムのトータルソリューションを提供しています。回収した不良品や中古機器は、当社で整備して新品に準じた状態まで再生させているため、高品質なリユースPCの提供を実現できています。
中古PCをお探しの方は、ぜひご相談ください。
家電量販店
家電量販店は、主に新品の家電やPCを販売する店舗ですが、一部では中古PCやアウトレット品も取り扱っています。家電量販店は大手企業が運営しているため、信頼性が高い点が特徴です。商品の状態や品質が一定の基準を満たしている場合が多く、不良品を購入するリスクが低いといえます。
しかし、家電量販店は他の中古販売業者と比較すると割高な点に注意が必要です。
家電量販店は、駅近くの商業地や大型ショッピングモール内など、アクセスの良い立地に店舗を構えることが多くあります。こうした立地では、賃料や維持費が高額になり、その分が商品価格に反映されやすいのです。
また、商品説明や販売、アフターサポートをするために多くのスタッフが必要で、その分の人件費も価格に上乗せされることも割高な理由のひとつです。
リサイクルショップ
リサイクルショップは、主に家庭で不要になった中古品を買い取り、再販売するお店です。中古PCを取り扱っている店舗があり、購入先の選択肢としてあげられます。リサイクルショップでは、市場価格よりも割安で販売されることが多く、掘り出し物がみつかる可能性がある点が魅力です。
しかし、リサイクルショップはPCを専門に扱うお店ではありません。他の購入場所と比べると、スタッフがPCに詳しくないなど専門性・信頼性に懸念があります。PC内部の整備やクリーニングが不十分な場合があるため、注意しましょう。また、中古PC専門店と比べると、商品の在庫が少ないこともあります。
リサイクルショップでの購入は、自分の目で商品の品質を見極められる自信がある方に向いています。
中古PCを購入する際には、実店舗があり、保証も充実している大手リサイクルショップを選ぶのがおすすめです。
まとめ
安価で高性能なモデルを手に入れたい場合は、中古PCを選ぶのが有効です。しかし、中古PCは一度使用されていることから、劣化や破損によるトラブルが起こりやすい点に注意が必要です。失敗を防ぐためにも、購入する店舗や商品は慎重に選びましょう。
状態の良い中古PCを購入したい場合は、日本システムケアへご相談ください。高性能な中古PCを3年間の保守費用付き(契約更新で延長可)で購入でき、新品よりも単価7万円以上のコスト削減が可能です(※)。また、Windows 10のサポート終了に対応可能なPC(アップデート条件を満たした)も用意しております。中古PCの購入を検討している企業様は、ぜひご利用ください。
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