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PCの動きが重いときに考えられる原因

PCの動きが重い主な原因を9つ取り上げます。動きが鈍いと感じたら、まずは該当する原因がないか確認しましょう。
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なお、PCが重い症状はWindows10のPCでよくみられます。Windows10は2025年10月14日にサポート終了がアナウンスされているため、Windows11へのアップグレードも早めに検討してください。
Windows10サポート終了について、詳しくは下記の記事で紹介しています。
「Windows10のサポート終了でどうなる?企業が対応すべきポイント」(10月制作分№5)
原因1|メモリが不足している
PCの動きが重くなる原因のひとつは、メモリ不足による処理速度の低下です。メモリは、PCで処理するデータを一時的に記憶する装置です。メモリの容量が十分でないと、空き容量不足により、データの処理速度が遅くなります。
原因2|CPUの使用率が高い
CPUは、計算処理を行うPCの主要装置です。PCでアプリケーションを複数立ち上げて作業をすると、データの処理数が多くなり、CPUの使用率が高くなります。
CPUの使用率が高い状態とは、CPUに重い負担がかかった状態です。負荷が大きいとCPUの処理がうまくできず、PCの動きが遅くなることがあります。
原因3|HDD(ハードディスク)の容量不足や故障
HDDは、PCのデータを記録する装置です。HDDの容量が不足すると、新しいデータを保存したり、ファイルの読み書きをスムーズに行ったりするためのスペースが足りなくなり、PCの処理速度が低下します。
また、HDDが故障しかけている場合、データの読み書きが不安定になり、PCの動作が遅くなります。劣化などでHDDが故障すると、異音が発生することがあり、これは早めに交換を検討するサインですので注意しましょう。
原因4|PC内の温度が高温になっている
PC内の温度が高温になっているのも、PCの動作を遅くする原因です。PC内部の熱がうまく排出されないと、HDDなどに影響を及ぼし、動作に現れることがあります。PC内の温度が高くなる主な原因は、PC内部に溜まったごみやほこりです。
原因5|スタートアップアプリの負荷が高い
PC起動とあわせて起動するアプリのことをスタートアップアプリといいます。スタートアップアプリの登録が多いと、PCの起動時に負荷がかかり、PCの動きが遅くなることがあります。
原因6|使用しているアプリの負荷が高い
PCの作業中に起動しているアプリの数も動作に影響します。同時に使用しているアプリが多いと、メモリ容量を必要とし、CPUの使用率も高まるためです。作業に負担がかかり、PCの動作が遅くなる原因になります。
また、実際に起動しているアプリが多くない場合でも、バックグラウンドで起動しているアプリがあると動作が遅くなることがあります。
原因7|ウイルス対策ソフトが干渉している
ウイルス対策ソフトは、PCをウイルスの脅威から守るのに有効なソフトウェアです。ウイルス対策ソフトもPCの動作を遅くする原因のひとつにあげられます。PCを早期にウイルスから保護するために、常にPC内を監視する動作をしているためです。
また、ウイルス対策ソフトがPCのほかの動作に干渉して、動作を遅くさせることがあります。
原因8|コンピュータウイルスに感染してしまった
コンピュータウイルスの感染もPCの動作を遅くさせることがあります。コンピュータウイルスの種類によっては、PCの動作に影響を与えるものもあるためです。
コンピュータウイルスの感染経路として、USBからの感染、悪質なWebサイトからの感染、メールに添付された悪質なファイルからの感染などがあります。
原因9|インターネットの接続状況が悪い
インターネット回線の速度が遅いなど、環境が良くないとPCの動作が遅くなることがあります。Webサイトを閲覧しているときや動作サイトを使用しているときなど、インターネット接続中に速度が遅くなる場合は、インターネット環境が原因の可能性があるでしょう。
PCの動作が重いときの対処法

PCの動作が重い場合、どのような対策ができるのか、主な対処法を8つ紹介します。
対処法1|「ディスク クリーンアップ」を実行する
Windowsに搭載された「ディスク クリーンアップ」で一時ファイル(自動生成のバックアップファイル)を削除する方法です。不要なファイルが削除され、空き容量が増えます。
ディスク クリーンアップの手順は下記に従って行いましょう。
1.タスクバーの検索ボックスから「ディスク クリーンアップ」を検索する
2.「ディスク クリーンアップ」を開いて整理したいドライブを選択する
3.削除するファイルを選択してディスク クリーンアップを実行する
対処法2|不要なソフトウェアを削除する
使用していないソフトウェアを整理することで、ディスクの空き容量が増加します。ソフトウェアの削除は、下記の手順で行います。
1.スタートメニューを開く
2.設定を開いて「アプリ」を選択
3.インストールされているアプリを開く
4.アプリの一覧が表示される
5.不要なアプリを選択してアンインストールする
対処法3|不要なスタートアップアプリを削除する
PC起動時の負荷を軽減するには、不要なスタートアップアプリの削除が有効です。下記の手順に従って、使用頻度の低いスタートアップアプリを削除します。
1.スタートメニューから「設定」を開く
2.「アプリ」を開く
3.「スタートアップ」を開く
4.不要なスタートアップアプリの自動起動をオフにする
対処法4|メモリを増やす
メモリ不足が原因の場合、メモリの交換や増設でPCの動作が改善することがあります。使用しているメモリよりも容量の大きいメモリの交換や、空きスロットへの増設で、メモリ容量を増やしましょう。
ただし、PCによって搭載できる種類や最大容量が異なるため、事前に確認しておくことが重要です。
対処法5|「Windows Update」を適用する
Windowsが最新の状態でないと、不具合によりPCの動作が遅くなることがあります。Windows Updateで最新の状態にしましょう。アップデートは下記の手順で行います。
1.スタートメニューから「設定」を開く
2.「Windows Update」を開く
3.「更新プログラムをチェック」をクリックする
4.最新の更新プログラムがあれば表示される
5.「ダウンロードとインストール」をクリックして最新の状態にする
対処法6|「ディスクの最適化」を実行する
Windowsには、ディスクの最適化(デフラグ)の機能があります。断片化したファイルを整理して、ディスクからデータの読み出しをしやすくする機能です。下記の手順で最適化を行います。
1.スタートメニューから「設定」を開く
2.「システム」を選択する
3.「記憶域」から「ストレージの詳細設定」を開く
4.「ドライブの最適化」を選択する
5.最適化したいドライブを選ぶ
6.「最適化」をクリックして実行する
対処法7|視覚効果を無効にする
Windowsの視覚効果はCPUやメモリの使用率を上げることから、PCの動作を遅くすることがあります。視覚効果を無効にするのも動作を速くする方法のひとつです。下記の手順で、視覚効果を無効化します。
1.検索ボックスで「パフォーマンス」を検索する
2.「Windosのデザインとパフォーマンスの調整」を選択する
3.「パフォーマンスオプション」を選択する
4.「視覚効果」を選択する
4.「パフォーマンスを優先する」を選択する
対処法8|ハードディスクを交換・修理する
ハードディスクの容量不足や故障が原因の場合は、HDDの交換や修理を検討しましょう。交換の際は、古いHDDを取り外し、新しいHDDまたはSSDを取り付けます。専門知識が必要な場合もあるため、PCメーカーのガイドを確認するか、専門業者に依頼するのが安心です。
また、軽度の故障であれば、HDDの修復ソフトを使ってエラーチェックや修正を試みることも可能です。しかし、物理的な故障や不安定な動作がある場合は、修理よりも交換が望ましいでしょう。
PCの動作が重くならない適切な使い方

PCの動作を重くさせないためには、適切に使用することも重要です。PCは、下記のポイントに注意して使用するようにしましょう。
・吸気口や排気口にほこりやゴミがたまらないようにする ・ディスクのクリーンアップと最適化を定期的に実施する ・使用中でないソフトウェアは閉じる ・複数のアプリを同時に起動しない ・動作の軽いウイルス対策ソフトに変更する ・シャットダウンを何度も繰り返さない |
まとめ
PCの動作が遅くなる原因は複数考えられます。ディスク クリーンアップやデフラグなどで改善するケースもあるため、原因が軽微な場合は、簡単な操作で改善できないか試してみましょう。
HDDの故障やPC自体のスペックなどで動作が遅くなっている場合は、PCの買い替えも検討する必要があるでしょう。複数のPCを買い替えたい企業様や、Windows10のPCをアップグレードしたい企業様は、日本システムケアへご相談ください。不要なPCの回収から販売・レンタル、導入後の保守運用までお任せいただけます。
Intelの第8世代CoreやAMDのRyzen 2000以降など、Windows11への更新時期が迫ってきているなかでも安心してお使いいただけるアップグレード条件を満たした機種を用意できます。
また、契約を更新いただくことで、定期的なサポート終了にも随時対応可能です。今後のアップグレードにも手間なく対応したいという場合にもおすすめです。
なお、Windows11へのアップグレード条件について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
「Windows11へのアップグレード条件とは?チェック方法と対応策も紹介」